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カシマコート性質表

カシマコート性質表

皮膜特性 ◎…良好 ◯…普通 △…やや劣る ×…劣る

材質 膜厚(μm) 硬度[HV] 皮膜特性
推奨 限界 硬度 成膜性 カシマ
コート
2次電解性
A1050
A1100
30 50 350-450

アルミ以外の添加物が少ない為、素材時の耐食性がよく、良質な皮膜が得られる

A2011 5 10 200-250 × × ×

Cu5.0-6.0と多いため、陽極酸化処理には不適切

A2014
A2017
A2024
20 40 250-350

素材強度は高いがCuの影響により耐食性が著しく悪い

20μm以上の厚膜は皮膜剥がれが発生する可能性がある

A4032 20 50 350-450

Si11.0-13.5でグレ-に発色する

A5052
推奨材料
20 50 350-450

アルミ素材で中程度の強度、耐食性がよく、良質な皮膜が得られる

カシマコートと相性良好

A5056 10 20 350-450 ×

カシマコートと相性が悪い

膜厚が厚くなるとクラックが増加する傾向がある

皮膜剥れが発生する可能性がある

A5083 20 50 350-450

強度・耐食性がよく、溶接構造に適した材料

A6061
推奨材料
20 50 350-450

素材メ-カ-、熱処理の違いにより陽極酸化処理後、偏析による模様が出る場合がある

カシマコートと相性良好

A6063 20 50 350-450

押し出し加工に優れており、成膜後クラックは多いが良質な皮膜が得られる

A7075 15 30 250-400

素材強度が極めて高く、Cu・Znの影響で著しく耐食性が悪く腐食が出やすい

20μm以上の厚膜は皮膜剥れが発生する可能性がある

AC2A・B 20 30 250-350

素材表面が粗く、陽極酸化処理後外観に巣が目立つ

AC4C 20 40 300-400

鋳物の中では成膜性・表面粗さは良い

Si6.5-7.5でグレーに発色する

AC7A・B 20 40 300-400

鋳物の中では比較的良い皮膜ができる

Mg3.5-5.5と多く、グレーに発色する

AC8A 20 40 300-400

強度・耐摩耗性に優れ、エンジンピストンに適した材料

Si11.0-13.0と多く、グレーに発色する

ADC6 20 40 350-450

ダイカストの中では良い皮膜ができる

ADC12
推奨材料
10 20 250-350

添加元素の影響で厚膜は処理しにくい

表面に付着物(シリコン・離型材)が残り色むらが多い

カシマコ-トと相性良好

Si9.6-12.0と多く、グレーに発色する

※本内容は、当社生産ラインに基づいた参考データです。

材質 膜厚(μm) 硬度[HV]
推奨 限界
A1050 30 50 350-450
A1100 30 50 350-450
A2011 5 10 200-250
A2014 20 40 250-350
A2017 20 40 250-350
A2024 20 40 250-350
A4032 20 50 350-450
A5052
推奨材料
20 50 350-450
A5056 10 20 350-450
A5083 20 50 350-450
A6061
推奨材料
20 50 350-450
A6063 20 50 350-450
A7075 15 30 250-400
AC2A・B 20 30 250-350
AC4C 20 40 300-400
AC7A・B 20 40 300-400
AC8A 20 40 300-400
ADC6 20 40 350-450
ADC12
推奨材料
10 20 250-350
材質 皮膜特性
硬度 成膜性 カシマ
コート
A1050
A1100
A2011 × × ×
A2014
A2017
A2024
A4032
A5052
推奨材料
A5056 ×
A5083
A6061
推奨材料
A6063
A7075
AC2A・B
AC4C
AC7A・B
AC8A
ADC6
ADC12
推奨材料
材質 備考
A1050

アルミ以外の添加物が少ない為、素材時の耐食性がよく、良質な皮膜が得られる

A1100
A2011

Cu5.0-6.0と多いため、陽極酸化処理には不適切

A2014

素材強度は高いがCuの影響により耐食性が著しく悪い

20μm以上の厚膜は皮膜剥がれが発生する可能性がある

A2017
A2024
A4032

Si11.0-13.5でグレ-に発色する

A5052
推奨材料

アルミ素材で中程度の強度、耐食性がよく、良質な皮膜が得られる

カシマコートと相性良好

A5056

カシマコートと相性が悪い

膜厚が厚くなるとクラックが増加する傾向がある

皮膜剥れが発生する可能性がある

A5083

強度・耐食性がよく、溶接構造に適した材料

A6061
推奨材料

素材メ-カ-、熱処理の違いにより陽極酸化処理後、偏析による模様が出る場合がある

カシマコートと相性良好

A6063

押し出し加工に優れており、成膜後クラックは多いが良質な皮膜が得られる

A7075

素材強度が極めて高く、Cu・Znの影響で著しく耐食性が悪く腐食が出やすい

20μm以上の厚膜は皮膜剥れが発生する可能性がある

AC2A・B

素材表面が粗く、陽極酸化処理後外観に巣が目立つ

AC4C

鋳物の中では成膜性・表面粗さは良い

Si6.5-7.5でグレーに発色する

AC7A・B

鋳物の中では比較的良い皮膜ができる

Mg3.5-5.5と多く、グレーに発色する

AC8A

強度・耐摩耗性に優れ、エンジンピストンに適した材料

Si11.0-13.0と多く、グレーに発色する

ADC6

ダイカストの中では良い皮膜ができる

ADC12
推奨材料

添加元素の影響で厚膜は処理しにくい

表面に付着物(シリコン・離型材)が残り色むらが多い

カシマコ-トと相性良好

Si9.6-12.0と多く、グレーに発色する

※本内容は、当社生産ラインに基づいた参考データです。

注意事項

  • 1
  • 処理発注時には下記の内容を明確にご指示・ご相談ください。

    (1)材質 (2)膜厚 (3)硬度 (4)面粗さ (5)電極位置 (6)マスキング有無 (7)注意点

  • 2
  • 膜厚管理…膜厚公差は狙い値の±20%となります。

    【例:膜厚10μmの場合±2μm】鋳物・ダイカストについては膜厚公差が異なるので別途打ち合わせとなります。寸法変化量については別途ご相談ください。

  • 3
  • 色調…使用材質、膜厚、処理条件にて大きく変わります。

    色調の管理が必要な場合は現品にて色調限度見本を作製し管理を行いますので、別途ご相談ください。

  • 4
  • 支給部品に加工の切削油、バフ磨き粉が残っていると外観品質上の問題が発生するのでご注意ください。

  • 5
  • 素材の加工法によりアルマイト皮膜がつきにくい場合があります。

    【例 ワイヤ-カット、放電加工等】

  • 6
  • 異種金属の組込み

    処理時に溶解してしまうので、除去願います。マスキングで対応できる場合もありますので、事前にご相談下さい。

各表面処理の摩耗試験比較データ

摩擦係数比較

回転摩擦係数

摩耗試験後の表面形状、摩耗痕幅比較

摩耗試験後の表面形状、摩耗痕幅比較

摩耗試験後の表面

摩耗試験後の表面

表面写真、EPMA測定

表面写真、EPMA測定