海洋部品で採用実績多数
展伸材・鋳物・ダイカストなど
ダイカストは添加元素の影響で著しく耐食性が悪く、表面処理が必須となっています。
耐食性向上のために化成処理、メッキ、アルマイト等の表面処理がありますが、環境問題から六価クロムの使用は禁止・廃止の方向にあり、十分な耐食性を有する表面処理が少ないのが実情です。
MDプロセス(ミヤキダイカスト処理)を開発しました。
ダイカストは銅・鉄・ケイ素等添加元素が多いため、展伸材と同じようにはアルマイト処理できません。
そのため、ダイカストのアルマイト処理に適した電解液・濃度・温度・電流を組み合わせることにより、均一な膜厚・耐食性の良い皮膜構造の生成が可能となりました。
また脱脂・封孔も鋳物・ダイカストに最適な薬品を選んでいます。
普通アルマイト
普通ダイカストのアルマイト皮膜はセルがうまくできません。また溶解部分が多いため、封孔が効きにくいため、耐食性がありません。
MDプロセス
展伸材と同じように、きれいな皮膜を成長させることで、ダイカストも十分な耐食性を有します。
ADC12材 MD処理5~10μm
材質 | 膜厚(μm) | 標準硬度 | 皮膜特性 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
推奨 | 限界 | (HV) | 硬度 | 成膜性 | 耐食性 | ||
AC2A・B | 10 | 20 | 250 | △ | ◯ | ◯ | 素材表面が粗く、アルマイト処理後の外観に巣穴が目立つ |
AC4C | 20 | 40 | 400 | ◎ | ◎ | ◎ | 鋳鉱物の中では性膜性・表面粗さは良好 |
AC7A・B | 20 | 40 | 400 | ◎ | ◎ | ◎ | アルミ色に近い皮膜が得られる。鋳物の中では比較的良好な皮膜が得られる |
AC8A | 20 | 40 | 400 | ◎ | ◎ | ◎ | 強度・耐摩耗性に優れ、エンジンピストンに適した材料 |
ADC6 | 20 | 40 | 400 | ◎ | ◎ | ◎ | ダイカストの中では良好な皮膜が出来る |
ADC12 | 10 | 20 | 300 | ○ | ○ | ◎ | 添加元素の影響で厚膜は難しい。表面にシリコン・剥離剤が残り易く色ムラが多い |
材質 | 膜厚(μm) | 標準硬度 | |
---|---|---|---|
推奨 | 限界 | (HV) | |
AC2A・B | 10 | 20 | 250 |
AC4C | 20 | 40 | 400 |
AC7A・B | 20 | 40 | 400 |
AC8A | 20 | 40 | 400 |
ADC6 | 20 | 40 | 400 |
ADC12 | 10 | 20 | 300 |
材質 | 皮膜特性 | ||
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硬度 | 成膜性 | 耐食性 | |
AC2A・B | △ | ◯ | ◯ |
AC4C | ◎ | ◎ | ◎ |
AC7A・B | ◎ | ◎ | ◎ |
AC8A | ◎ | ◎ | ◎ |
ADC6 | ◎ | ◎ | ◎ |
ADC12 | ○ | ○ | ◎ |
材質 | 備考 |
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AC2A・B | 素材表面が粗く、アルマイト処理後の外観に巣穴が目立つ |
AC4C | 鋳鉱物の中では性膜性・表面粗さは良好 |
AC7A・B | アルミ色に近い皮膜が得られる。鋳物の中では比較的良好な皮膜が得られる |
AC8A | 強度・耐摩耗性に優れ、エンジンピストンに適した材料 |
ADC6 | ダイカストの中では良好な皮膜が出来る |
ADC12 | 添加元素の影響で厚膜は難しい。表面にシリコン・剥離剤が残り易く色ムラが多い |