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MDプロセス高耐食性アルマイト

海洋部品で採用実績多数

MD(ミヤキダイカスト)プロセスとは

  • 純アルミ = 耐食性が良い(錆びにくい)
  • アルミ合金 = 耐食性が悪い(錆びやすい)

    展伸材・鋳物・ダイカストなど

ダイカストは添加元素の影響で著しく耐食性が悪く、表面処理が必須となっています。

耐食性向上のために化成処理、メッキ、アルマイト等の表面処理がありますが、環境問題から六価クロムの使用は禁止・廃止の方向にあり、十分な耐食性を有する表面処理が少ないのが実情です。

  • ダイカスト等の難アルマイト材にも安定して皮膜を生成できる
  • 十分な耐食性を有する

MDプロセス(ミヤキダイカスト処理)を開発しました。

MDプロセスの皮膜断面写真

MDプロセスの皮膜断面写真

MDプロセスの特徴(イメージ)

ダイカストは銅・鉄・ケイ素等添加元素が多いため、展伸材と同じようにはアルマイト処理できません。
そのため、ダイカストのアルマイト処理に適した電解液・濃度・温度・電流を組み合わせることにより、均一な膜厚・耐食性の良い皮膜構造の生成が可能となりました。
また脱脂・封孔も鋳物・ダイカストに最適な薬品を選んでいます。

  • 普通アルマイト

    普通ダイカストのアルマイト皮膜はセルがうまくできません。また溶解部分が多いため、封孔が効きにくいため、耐食性がありません。

    普通アルマイト

  • MDプロセス

    展伸材と同じように、きれいな皮膜を成長させることで、ダイカストも十分な耐食性を有します。

    MDプロセス

塩水噴霧試験500時間での耐食性比較

ADC12材 MD処理5~10μm

塩水噴霧試験500時間での耐食性比較

MDプロセス性質表

材質 膜厚(μm) 標準硬度 皮膜特性 備考
推奨 限界 (HV) 硬度 成膜性 耐食性
AC2A・B 10 20 250 素材表面が粗く、アルマイト処理後の外観に巣穴が目立つ
AC4C 20 40 400 鋳鉱物の中では性膜性・表面粗さは良好
AC7A・B 20 40 400 アルミ色に近い皮膜が得られる。鋳物の中では比較的良好な皮膜が得られる
AC8A 20 40 400 強度・耐摩耗性に優れ、エンジンピストンに適した材料
ADC6 20 40 400 ダイカストの中では良好な皮膜が出来る
ADC12 10 20 300 添加元素の影響で厚膜は難しい。表面にシリコン・剥離剤が残り易く色ムラが多い
材質 膜厚(μm) 標準硬度
推奨 限界 (HV)
AC2A・B 10 20 250
AC4C 20 40 400
AC7A・B 20 40 400
AC8A 20 40 400
ADC6 20 40 400
ADC12 10 20 300
材質 皮膜特性
硬度 成膜性 耐食性
AC2A・B
AC4C
AC7A・B
AC8A
ADC6
ADC12
材質 備考
AC2A・B 素材表面が粗く、アルマイト処理後の外観に巣穴が目立つ
AC4C 鋳鉱物の中では性膜性・表面粗さは良好
AC7A・B アルミ色に近い皮膜が得られる。鋳物の中では比較的良好な皮膜が得られる
AC8A 強度・耐摩耗性に優れ、エンジンピストンに適した材料
ADC6 ダイカストの中では良好な皮膜が出来る
ADC12 添加元素の影響で厚膜は難しい。表面にシリコン・剥離剤が残り易く色ムラが多い

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