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カシマコート

唯一無二の可能性 possibility of the one and only.

硬いだけの硬質アルマイト皮膜は、接触面の圧力が高くて細かい振動や摩耗が起こる場所に使用すると、カジリや焼き付きが発生してしまい、実用上問題があります。

この問題が、硬質アルマイト皮膜に潤滑性を与えることによって
解決できるのでは?

・・・ということで考えられた処理が『カシマコート』です。

カシマコートとは

  • カシマコートは株式会社ミヤキが研究開発した、硬質アルマイトに潤滑機能をもたせ、耐摩耗性の向上を目的とした潤滑アルマイトです。

    右図のような「硬い+潤滑」の繰り返しが1c㎡あたりに約数十億~700億個あることにより、カシマコートは耐摩耗性を硬質アルマイトに比べ著しく向上させています。

  • カシマコートとは

カシマコートの出来る工程

1次電解にて生成させたアルマイト(陽極酸化)皮膜の規則的に並んだ無数の孔の中に、潤滑性物質である二硫化モリブデンが基底部から溜まっていき、孔を埋めていくことでカシマコートとなります。

カシマコートの出来る工程

二硫化モリブデンとは

二硫化モリブデンは、固体で潤滑性のある物質です。
「モリブデン」というと、エンジンの潤滑用添加剤や建設重機用のグリスにも使用されています。

従来、アルマイトの潤滑化としては、テフロン、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫化タングステンといった小さくてもせいぜい0.3㎡程度の粒径のものを有機バインダー等で塗布・焼付する方法でしたが、粒径とアルマイト孔径の差異からアルマイトの微細孔内に析出することが不可能でした。

しかし、カシマコートは、二硫化モリブデンを微細化し、二次電解することによって、基底部から膜厚分だけモリブデンを析出させることが可能となりました。

モリブデン硫化物析出工程

二硫化モリブデンとは