油圧機器の技術革新に伴って、バルブスプール類の軽量化が進められ、浸炭焼入鋼研磨仕上から、アルミ切削品アルマイト処理への移行が進行中です。当社の処理はバルブ類での採用が拡大しつつあり、『高品質なものづくり』を推進しています。
二輪車のサスペンションは、操縦安定性・耐久性と共に、軽く、美しいものを求めて技術革新を続けてきました。カシマコート処理されたアルミチューブは、高アルミチューブとして最先端の材料として注目されています。
潤滑性による低フリクションにより、優れた操安性と耐久性が実現しました。
そして、カシマコート特有のカラーや外観は、高品質なイメージとして多くの人に愛されています。
有害排出ガス削減研究の中でエンジンの希薄燃焼化が進むにつれ、ピストンは高温下での摺動を求められています。カシマコート処理は高温に於ける潤滑に大きな役割を果たすことが実証され、ピストンのリング溝やピン穴部などへの需要が年々増加しています。エンジン部品と、とりわけムービングパーツは、高信頼性・耐久性の厳しい条件下で軽量化の努力を続けています。
その中のひとつであるロッカーアームは、鉄からカシマコート処理されたアルミへと変更された際に、その自己潤滑性によって、ベアリングが不要となり、大幅な軽量化とコストダウンに成功したブレークスルーの好例です。
ピストン
・リング溝部への凝着・叩かれ摩耗防止
・ピン孔部への耐摩耗・摺動性向上
プーリー
・歯形溝部とフランジ部への耐摩耗性向上
トロコイドポンプ
・リング溝部への凝着
・ピン孔部への耐摩耗
ロッカーアーム
・鉄からアルミへの軽量化
・摺動面への耐摩耗性向上
バルブスプール、ソレノイド類
・フレッティング摩耗対策
・摺動性の向上